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2008年04月30日

2008年ホッケー日本リーグ 第1節第2日 名古屋フラーテル-法政大

赤いユニフォームを着た名古屋フラーテルの選手達が入ってくる。
少しだけ空気がシャキッとするのを感じる。まるで同じく赤の
ユニフォームを着た日本代表と見間違えてしまいそうになる。
それもその筈、名古屋フラーテルはこの日本リーグの開幕2週前に
岐阜で行われた北京五輪最終予選の日本代表に多くの選手を派遣し、
登録全23選手中実に18人もの日本代表経験者を抱える日本最強の
ホッケークラブ。



その相手は昨年日本リーグ6位で5-1と圧勝している法政大学。
日本代表ばかりがスタメンを連ねるフラーテルの圧勝劇をこの日も
披露するはずだった。だが、前日に行われた開幕戦も2-0と昨年
最下位の東農大に辛勝だった様に、動きが重い。



パスが効果的に通らない。行ったり来たりのバタバタした展開が続く。
スタメンには新入団選手を幾名か起用していたが、途中からいわゆる
スタメン組を続々投入しても流れを変えられない。パスが収められ
ない、合わない。#20古里は合わないパスに走り回らされるばかり。

法政の守備はキャプテン#9前田を中心に安定していた。抜かれるのを
嫌って間合いを取るのではなく、積極的にフラーテルの選手に
プレッシャーを掛けに行ったのが功を奏した。それが却って
フラーテルの焦りを生み、正確性を欠いた。



「こんなはずでは」そんな焦燥感がグランドから伝わってくる。
その空気は前半18分に片山がゴールを決めても振り払えない。
勢いは増すことなく、これでいいのだろうかというモヤッとした
気持ちが次第に頭の中を駆け巡る様になっていた。

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2008年04月29日

2008年ホッケー日本リーグ 第1節第2日 飯能市ホッケークラブ-東農大

その時、東農大所属の日本代表・吉田一男はどういった心境で
サイドラインに立っていたのだろうか。
彼のドラッグフリックで試合を振り出しに戻したその直後。

まだユニフォームが間に合っていなかったのか、テープで止めていた
彼の胸番号が取れてしまい、それを補修する間一時的に交代して
ベンチに下がっていた。そして、補修が完了し2番のプラカードを
持って、サイドラインで選手交代の準備を待っていた。



その視線の先で吉田抜きの東農大守備陣は飯能HCの猛攻に遭っていた。
何度クリアしても拾われて、PCを繰り返した。大きくクリアして
FBの吉田が入る時間が稼ぎたい。それは観客席から見ていてもわかる。
日本代表選手が学生チームの守備の一番底に入れば堅固なものになる。

ところがその願いは叶わなかった。残り5分のPCから失点を喫し、
逆転を許してしまった。吉田が慌てて入り、中央の高めの位置に
ポジションを取ったが、万事休す。飯能HCが東農大を下した。



試合は序盤から飯能ペースで進んでいく。開始5分でPCから失点し、
10分にも右サイドからのボールを上手く合わせられて失点を喫した。
飯能の日本代表2人組の塚田と伊藤の前に、東農大はボールを前線に
運ぶ事すらままならなかったが、2点差というサッカーでいう魔の
点差は飯能に緩慢をもたらした。

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ラベル:飯能 東農大
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2008年04月19日

ホッケーイタリア代表は若かった

ホッケーの北京五輪最終予選は、ドイツが優勝と五輪出場を決めて
幕を閉じた。私が観戦した最後の2日間で、最も盛り上がったのは
土曜日のマレーシア-日本戦。ロスタイムがないホッケーで残り2分で
同点にして、しかも決勝進出という劇的なゲームは日本人のファンに
とって、内容は別にしてこれ以上ない盛り上がりを見せたゲームに
なった。

このゲームは土曜日の第2試合で、このゲームが終わると多くの観客が
家路についた。これから始まる第3試合はスイス-イタリアと最下位を
争うチーム同士の対戦であり、それも仕方ないかなと思われる。
ただ、ゲームを見る視点を、勝負やプレーの質という部分から
変えてみる事で、こうしたゲームも非常に興味深いものになる。



おやっと思ったのは、イタリアの4番「Vargiu」選手。どう見ても
ユニフォームがダラダラしていて大きい。で、名鑑を見ると18歳。
この五輪最終予選、イタリアは非常に若いチームで来ている。
20人近くの登録メンバーのうち、10代が5人、初代表も6人。
代表キャップが1ケタの選手は11人と他国を圧倒する若さ。
この試合先発したGKミトロッタはまだ18歳で代表スタメンデビュー。


このDUSSIも19歳

世界ランクも37位とこの予選に参加した6カ国で一番低い。
(ちなみに日本は11位)
この予選突破が厳しいのを見越して次世代の選手に経験を積ませる
というのがイタリアの目的だったのだろう。
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2008年04月14日

2008年ホッケー 北京五輪最終予選 ドイツ代表-日本代表 「ベルリンの壁」

試合終了を告げるホンはもう鳴った。このPCが最後のプレーである事は
皆わかっている。4-0では勝利はない。それでも観客は祈りを込めた。
最終予選でここまで5試合して無失点のドイツに、一矢を報いたい。
それだけの思いだった。



坪内がドラッグして始まる、この試合最後のプレー。ストッパーとして
中央で小澤が待っている。円陣を組んだ後、ボールは放たれた。
小澤が丁寧にボールをセットし、難しいフェイントはせず、シンプルに
山堀が強烈なドラッグフリックを放つ。ボールはゴール左隅に向かって
一直線に飛んでいく。そして、「ガツン」という音と共にボールが
何かに当たって跳ね返ってきた。
ゴールと思って歓声を挙げる観客だったが、当の選手達の表情は
一様に暗い。実は山堀のシュートはゴールに当たって戻ってきたのでは
なく、ポストに当たって戻ってきたのだった。

結局ドイツは無失点でこの最終予選を勝ち抜いた。予選リーグも
含めると得点34、失点0という圧勝劇。世界ランク1位の力をまざまざと
見せ付けた。



その世界最高レベルにあるドイツに日本は前半から、積極的なプレスと
運動量で粘った。特に目を見張ったのが、今大会のMVPにも輝いた
ドイツの#17ティモの巧みな縦パスを牽制し、ドイツのスピード溢れる
攻撃を遮断し、得点王の#19クリストファー・ゼラーを孤立させる。
押し込まれる時間帯の方が当然長いが、GK三好、FB山堀らを中心にした
懸命の守備でドイツに得点を許さなかった。



だが、均衡が破れたのは日本のミスからだった。センターライン付近で
パスカットされると、#22マティアスが片手一本のリバースドリブルで
左サイドに流れながら、中央にパス。これを#23フロリアンは軽い
タッチで押し込むだけでよかった。



これで前に出るしかなくなった日本は、必死の攻撃を仕掛ける。
19分にもらったPCは山堀がシュートを放つものの、ドイツGKのスーパー
セーブにあってゴールできず。その他にも坂本のシュート等チャンスは
あった。何せ前半のシュート数は日本がドイツを上回っていたのだ。



32分のドイツに与えたPCを止めて意気軒昂とする日本代表だったが、
徐々に体力が落ちていくのは目に見えてわかってきた。
前述した縦パスが簡単に通る様になってきたからだ。

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ラベル:ホッケー
posted by おかき at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ホッケー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月13日

2008年ホッケー 北京五輪最終予選 ポーランド代表-ドイツ代表

世界ランク1位の力とはどの程度なのか。それを測る為にこの試合を見ていたと言ってもいいだろう。サッカーの世界では世界ランクはあってないようなもので、参考にはできても重要視は出来ない。それは、サッカーは不確定要素が多いからだとも言える。そういう意味では、ホッケーはサッカーよりも不確定要素の少ない競技であるとも言える。



ドイツが休んでいたのは開始10分だけだった。途中でギアを入れ替えるとPCからすぐさま得点。それからはドイツの独壇場だった。記録上は5点だったが、ポーランドのGKアルカディウスツがいなければ実際はもっと多くの得点を決めていただろう。

ポーランドは試合開始から、深い守備体形を敷いてドイツに抗したがそれを意図も簡単に打ち破られてしまった。ドイツとは明らかに技術的な差があった。トラップの精度、パスのスピードが劣りボールを前線に繋ぐことも困難な状態だった。高い位置でボールを奪われ、カウンターを立て続けにもらい、DFは走り回らされドイツの前線とは厳しい勝負を強いられた。



そのドイツの前線で活躍したのは、#19クリストファー。左右のスペースへの動き出し、プレッシャーに負けない身体能力、DFを置き去りに出来るスピードとドリブルセンス。最初はスポーツ選手には珍しいオールバックの髪型に目が行っていたが、その能力を解放してからは彼のプレーに見とれてしまった。



しかも、このレベルの選手がドイツはほぼメンバー全員であり、5点全部得点者が違うというのはまさしくどこからでも点が取れる事を象徴している。

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posted by おかき at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ホッケー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月12日

2008年ホッケー 北京五輪最終予選 日本代表-マレーシア代表 「礼儀」

まずはこの写真を見て欲しい。



この写真は日本代表・坪内とマレーシア代表選手が健闘を称え合って
いるシーンである。だが、このほんの数分前まではこのシーンが
試合の後に待っている事は誰も想像できなかったに違いない。

試合終了1分47秒前のゴールは、どちらが決勝に進めるのかを決めた、
両チームの運命を分けたゴールだったからである。



そもそもこの試合は日本が勝ち点9マレーシアが勝ち点7で迎え、
勝者が翌日の決勝に進出する事ができるというサバイバルマッチ。
勝利で勝ち点3、引き分けで勝ち点1なので、日本は引き分けでも
決勝に進むことは計算上できたが、日本の世界ランク11位に対し
マレーシアは14位と差がなく、勝ちきる位の気持ちでなければ
いつひっくり返ってもおかしくはない。その位僅差の試合になる
事は、事前から誰の目にも予想がついた。

ホッケー協会はこの日の為に岐阜県中の高校・中学ホッケー部を
招待し、また10日まで中国と親善試合を行っていた女子代表の
選手も何人か駆けつけていた。マレーシアの応援席を除けば、
ほぼ満員に膨れあがった岐阜グリーンスタジアム。



圧倒的に日本の応援の中で始まったゲームは、その予想とは逆の
方向に流れていく。先制したのはマレーシア。このゲーム最初の
PCを確実に得点に結びつけた。開始から相手の様子を見る戦いを
続けていたが、この得点でゲームが動き出した。今大会失点してから
動きがよくなる日本代表はこの日もその例に漏れず、失点してから
サイドの突破を繰り返しマレーシアを押し込んでいく。
そして、21分右サイドの突破からフリーヒットを獲得。坪内のヒットを
中に飛び込んだ伊藤亮が上手く合わせて同点。



追いついた勢いで一気に畳み掛けたい日本だったが、直後の26分に
#5小澤がイエローカードにより5分以上の退場を命ぜられ一人少なく
なった間にPSから失点を許し、再び突き放される。



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ラベル:ホッケー
posted by おかき at 23:54| Comment(0) | TrackBack(1) | ホッケー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月03日

2007年ホッケー日本リーグ 第4節9日目 女子 コカ・コーラウェストレッドスパークス-天理大

「オノマユミ」と言えばアイドルの小野真弓さんを真っ先に思い出してしまうが、ことホッケー界で「オノマユミ」と言えば日本代表選手の小野真由美選手を指す。170センチの恵まれた体格とその長い手足で相手のボールを掠め取る守備の選手。今年コカ・コーラウェストレッドスパークスに入団した彼女だが、既になくてはならない選手になっている。



コカ・コーラは昨年参加チーム最多となる45失点と守備が崩壊していたが、ここに守備のセンスに優れる#8小野が加入した事で、大幅に改善されている様だ。コカ・コーラの守備のセンターラインは全て日本代表のGK#12吉川、FB#3中里、FB#8小野としっかりした事が大きな理由で、この試合は首位を走る天理大学との1点を争う好ゲームとなった。



スタジアムに響き渡るコカ・コーラ#8小野の声は、選手を引き締め守備に対しての集中力を切らさない。相手は昨年の得点王もMVPも擁する天理大。守備のポイントを前に作らず、FBが対応している間に挟みこむ戦術だろうか。天理大の前線と中盤が明らかに間延びして、孤立している。昨年リーグのMVPだった天理大#20森本は、それを感じて下がってくるが、味方が抜けるスペースを消してしまい効果的ではなかった。



ボールを奪い前を向く事ができたコカ・コーラだが、前線に脅威となる選手がいなかった。スペースが見えておらずミスパスを繰り返す。また右サイドからのビルドアップが安定せず。両者どちらも得点を奪えないまま前半が終了した。だが、コカ・コーラにすれば作戦通りゲームが進んでいる。

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2007年ホッケー日本リーグ 第4節9日目 女子 ソニー一宮BRAVIA Ladies-立命館大

立命館大学は、悲劇の様なシーズンを進んでいる。昨年もそうだったが、今年も同じ様に敗戦が続き、8試合終わって未だ勝利はゼロ。引き分けも「1」。東海学院大が直前の試合で、健闘していただけに立命館大にも同じ様に白熱した戦いを期待したい。




前半8分ソニー#6山本は、サークル内で相手のボールが零れたのを見逃さず先制点を挙げると、一気に畳み掛ける。



ソニー一宮は、センターラインに日本代表選手を揃え立命館大を圧倒する。#18三浦、#6山本、#8千葉らの鋭い出足、積極的な守備。立命館大の中盤の選手は前にボールを運ぶ事すらままならない。#7植田は、前を向けば巧みなパスを送る事ができるのだが、それまでが遅くソニー一宮の選手に捕まり、自陣低い位置でボールを奪われ続けた。これはパスの出所を潰すソニーの狙いだったと思われる。



実際彼女が下がると、立命館にもチャンスが出来る。若い学生だから出来る運動量がサイドの速い攻撃を有効にしていた。ただ、最後は#18三浦を中心とする罠を仕掛ける守備の前に、サークル内への侵入も難しかった。



前半は、失点しても立命館大は#15小田、#25中出の懸命な守備で何とか1失点に抑えて折り返す。

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2007年ホッケー日本リーグ 第4節9日目 女子 グラクソ・スミスクライン-東海学院大 「諦めない」

ルールが多少分からなくても、盛り上がる事ができるのがスポーツだ。
グラクソ側のスタンドはそういった空気に包まれていた。「ルールわかんない」「トモミさんはどこ?(多分小森皆実選手)」とルールはわからないし選手の顔もわからない。多分会社の福利厚生で来たのだろう。でも、そういう方でもこの試合は本当に喜んでもらえるゲームになったと思う。



グラクソ・スミスクライン(以下、GSK)は日本代表選手を擁し、毎年優勝候補に挙げられるチームである。小森、駒澤、阿久津ら強烈で速いアタッカーを揃えリーグナンバー1の得点力を誇る。しかし、そのチームは現在3位に甘んじており、首位天理大学との差は勝ち点8。残り6試合での逆転は相手関係を見ると厳しいが、何が起こるかわからないのがスポーツだ。選手は常に逆転を信じて戦うしかない。



対する東海学院大学。昔は東海女子大だった大学。このチームには2005年の最優秀新人であり、唯一の日本代表選手である#5中川がいる。彼女のキープ力、球の捌きが今年のリーグ戦未勝利のチームの命運を分ける。



前半からペースを握ったのはGSKだった。開始早々の前半2分に、ゴール前の混戦の中、GSK#11小森が流し込み先制。これが代表だ、といわんばかりの速い動きでゴールを挙げた。前回の対戦では4-0と東海学院大に完勝しているGSKは、得点して良い流れを作ると、より攻撃的にゲームを進める。サイドの選手に速いボールが回り、東海学院大の選手は後手後手の対応になっていく。ゲームを支配したGSKは前半24分#8駒澤の追加点で2-0とすると、誰もがGSKの一方的な試合を予想した。

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2007年ホッケー日本リーグ 第4節9日目 女子 南都銀行-山梨学院大

甲府は夏になると早朝からでも20度を越えて真夏日になる事が往々に
してある。この日もそうだ。神奈川を出発した時は涼しかったのに、
山梨学院のホッケースタジアムに到着すると、暑くて汗が滲み始める。

そんなジリジリした暑さの様な展開になったのが、
南都銀行-山梨学院の試合だった。

試合開始早々に山梨学院が先制するが、ボールポゼッションで勝る
南都銀行が攻め続けて前半終了間際の35分にPCから同点にする。



後半は一進一退の攻防を続け、時間だけが過ぎていく。
ボールの主導権は南都銀行にあるが、身体能力が高い#10李を中心に
速いカウンターに活路を見出す山梨学院は、守備を固め失点を許さない。
ジリジリした展開に、スタンドも手に汗を握って、固唾を飲んで見守る。



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posted by おかき at 06:28| Comment(0) | TrackBack(1) | ホッケー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする