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2011年11月27日

2011年J2第37節 湘南ベルマーレ-コンサドーレ札幌 「神の子も勇者の進軍を止められず」

湘南はホーム最終戦で、かつ昇格争いからは遠く離れた13位。まだ最終節を残しているとは言え、どこか「終わってしまった」感のある平塚陸上競技場。しかし、アウェイ札幌はまだ「終われない」。昇格争い残りの2つの枠を目指して、鳥栖、徳島を追いかける。鳥栖、徳島とは勝ち点差3。札幌が敗戦を迎えれば、最終節を待たずして鳥栖、徳島の昇格もありうる状況で、札幌は何が何でも勝たなければならなかった。



サポーターは「残り180分札幌のサッカーを楽しもう」と弾幕を掲げたが、選手は逆に固くなり常に下がったポジションで守勢をとらされている様に見えた。
前半ボールを支配し、攻め続けていたのは湘南だった。アジエル、坂本、菊池、高山、佐々木がよくボールに絡み、チャンスを作り出していた。ただ湘南には、ボールを運ぶ選手はいてもゴールにボールを置く選手がいなかった。田原の欠場が痛い。中盤はボールを回せても崩したシーンは少なく、前半の決定的なチャンスは高山が三ツ沢で見せた様な左サイドから内に切れ込んで放ったミドルシュートのみ。



札幌は全体的に下がったポジションを取った為に、ジオゴが孤立。1トップの彼にボールが収まらないと、内村、砂川、古田ら前線の選手が機能しない。湘南・山口を中心に湘南守備陣の奮闘が光る。


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2010年11月02日

2010年J2第32節 東京ヴェルディ-大分トリニータ 「生きること」

後半5分ペナルティエリアやや外から大分・河原が狙い澄まして放ったループシュートは東京V・GK土肥の頭を越えて内側のサイドネットを揺らした。まるで昇格出来なかった大分の強烈な檄の様に思った。

東京V、大分。共通するのはどちらも大きな赤字。大分は昨年末にJリーグが資金を融資した事で、一時ちらついた消滅は遠のいたもののこの借金を返済し終えるまでは昇格はないだろう。ゴールのない無限回廊を登り続けている。
東京Vは昨年親会社の日テレが撤退し、今年6月で資金がショートしJリーグから羽生事務局長が東京Vの社長になりその存続の道を探っていた。その間チームは好調をキープし続け昇格争いに絡み、その活躍が認められたのか10月末にゼビオが大口スポンサーに名乗りを上げて、債務超過からの脱却に目処が立ちそうなところまでやってきている。



正式に存続が決定してから一夜明けたこの試合。気合も入っていたのだろう。前半開始から東京Vが大分を押し捲る。特に河野の出来が素晴らしい。右サイドは彼の独壇場で開始7分にはあわやというミドルシュートを放つ。平本との距離感が良く、大分守備陣を振り回す。このまま得点を挙げられるか、と見ていたが徐々に大分守備陣が東京V攻撃陣に対応し始める。
3バックの大分は東京Vの攻撃陣をマンツーマンできっちりマークし始めると、東京Vの選手は攻め手を徐々に失っていく。柴崎も本来はもっと縦への突破が素晴らしい選手のはずだが、中盤の底で横パスを回すだけの展開になってしまう。



大分は逆に韓国代表キム・ボギョンがスペースを見つけてボールを捌くと土岐田、内田が一気呵成に飛び込んでいく。前半25分過ぎからは両者とも行ったり来たりの展開で、試合開始当初にあった東京Vの一方的なペースはなくなってしまう。


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2009年09月27日

2009年J1第27節 ジェフユナイテッド千葉-モンテディオ山形

試合の感想から言えば、太刀を抑えられた千葉が次に取る術がなかったのが敗因だった。千葉の攻撃は日本人なら誰もが知っている宮本武蔵の二刀流、まさしくその形だった。右に谷澤と坂本、その反対の左には深井。右手に太刀を持ち、左手に脇差を持つ二刀流の布陣。右から大きくえぐって、左から切れ味鋭く止めを刺す。そういうイメージがあった。

ところが、山形がこの千葉の右サイドを封じ込めにかかる。左SBの小林、MF宮沢、秋葉らがミシェウ、坂本、谷澤の突破を許さない。逆に谷澤がバランスを取って下がった時に千葉の選手に連動性やトップを追い越していく動きがないので、工藤に戻した時に山形はブロックを作る事が出来た。どうしてもスピードダウンしてしまう。振り上げた太刀を、振り下ろす場所がなく鞘に戻すのを見ている様だった。

山形は前線の長谷川、古橋にシンプルにボールを渡し、全体を押し上げる中で、チャンスを作る。それが実ったのが前半26分。右から入ってきたボールを宮沢がスルーパス。反応した長谷川が千葉・池田の裏を取ってゴールに流し込んだ。太刀を振り上げて生まれた一瞬の隙を突いた。



千葉の守備は非常に不安定で、特にバイタルエリアで宮沢、宮崎が何度も自由にボールを捌けていた。山形のFWが千葉の守備を圧倒して遠ざけていた事で、千葉の攻撃はいつまでもへっぴり腰で腰が入っていなかった。恐る恐る切れ込んでも、切れるものも切れない。



それでも前半30分以降は、ミシェウがボールをキープしてチャンスメイク。何度かスルーパスを放ってチャンスは生まれたが、山形の守備陣が身体を張って跳ね返した。

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2009年03月30日

2009年ヤマザキナビスコカップ第2節 FC東京-ヴィッセル神戸

約3年位前までは、FC東京を支えていくと私が思っていたのが梶山、近藤、そして昨年神戸に移籍した鈴木の3人だった。年代も非常に近い彼らは高校を卒業してFC東京に入り、そして直ぐに頭角を現しU-20代表になりFC東京に楽しみな逸材が揃ったと思っていた。



ところが、近藤が神戸から戻ってきたと思ったら今度は鈴木が移籍。しかも、完全移籍。私はFC東京のサポーターではないから、昨年どうだったのかは知らないが、この試合鈴木がボールを持つ度に、FKでもCKでも徹底的にブーイングがスタジアム中から聞こえた。まぁそのブーイングで彼がどう思われていたのかは大体推し量る事はできる。移籍の内情等は知らないが、FC東京に6年いて試合にも出場し、主力としてプレーし、将来を期待して見ていたのは、私の様な外側の人間ですらそうなのだから、サポーターはもっと強い感情がある事だろう。



その鈴木が後半から出場した神戸だったが、前半の快活さは全く消えてしまった。前半は、金、吉田、石櫃、馬場、松岡が上手く攻撃に絡みボールを支配していた。FC東京の苦し紛れのクリアを拾い相手陣内でゲームをコントロールしていた。
守備も宮本、北本がFC東京のボールを跳ね返して、カボレ、赤嶺の2トップは何も出来ずにいた。FC東京のゴール裏からは「シュート打て」の大合唱が流れる程だった。

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2009年03月22日

2009年J1第3節 FC東京-モンテディオ山形 「おぼえてる?」

「おぼえてる?」

山形のサポーターが投げかけた質問。私はまだ覚えている。もちろんどちらのチームのサポーターでもなければ、大分・新潟どちらのグランドにいた訳でもない。それでも、あの大分にすれば悲劇の、FC東京にすれば歓喜の日になった99年11月21日は今でも覚えている。



もう今から10年近くも前の話。でもこの日があったからこそ、今FC東京はJ1でプレーする事が出来るのである。もし、大分が昇格していたら今のJリーグの中の勢力図はきっと変わっていただろうし、大分にシャムスカ監督が来ていたのかもわからない。その後大分は2002年にJ1昇格するのだが、本当にあの日あのゴールがいろんなチームや選手の運命を握っていると思うと、どんなゴールも見逃せないと思う。特に山形・吉田の直接ねじ込んだFKは大分の昇格を結果的に3年も遅くした。

当時FC東京のサポーターは山形に足を向けて寝られなかっただろう。



そんな懐かしい思い出を脳裏にふとオーバラップさせている間に、両チームの選手が入場してくる。あれから10年、J1で戦い続けている東京、そこに追いついた山形。あの時の主演男優と助演男優の激突である。

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ラベル:J1 東京 山形
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2009年03月08日

2009年J1第1節 川崎フロンターレ-柏レイソル

川崎フロンターレは今年のスローガン「ONE STEP」を掲げた。昨年リーグを制した鹿島との勝ち点差は3、これはちょうど1(=ONE)勝分の差になる。また、2006年に続く2回目のリーグ2位。まさしく「1位への前進」は「ONE STEP」という言葉が示している。

今オフ、川崎は目立った補強はしなかった。昨年2位になったチームを熟成させる事が主眼にあったのだろう。前半川崎は、中盤を支配する事が出来たが、前線でボールをキープできずもどかしい展開が続いた。



柏は、鄭に入ってくるボールを古賀が跳ね返していた。どちらかというと川崎がボールを支配して前半は進んだが、最終ラインに杉山・栗澤のボランチを合わせた6人で川崎の攻撃を止めて、上手くいないていた感じ。

ただ柏は攻撃が機能しなかった。フランサに入るまでは形になったが、押上が遅く彼と周りの呼吸があっていなかったか。前半早い段階で、小林が鼻を打ってから、度々出血して退場するアクシデントもあり、特にその左サイドは落ち着かなかった。



両チーム共に開幕直後だからか、ピリッとしない前半となった。

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ラベル:J1 川崎
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2008年05月11日

2008年J1第12節 FC東京-柏レイソル 「Freezin football 身も心も凍るサッカー」

「UK Day」と銘打たれたこの日、それを知ってか知らずか空からはシトシトと雨が落ちていた。まさに、不安定な天候になりやすいそのUKの空の様に。
その湿りがちな空と同じ様に、ホームのFC東京もゲームを組み立てられないでいる。今期から就任した城福監督が掲げる「Moving Football」は、今野曰く「10%もできていない」と言っていたが、雨の中でその割合はもっと下がってしまった。



前半からFC東京、柏ともミスが頻発。スリッピーなグランドの影響からか、お互いのパスが中々通らない。通らないというのは、相手の守備で遮断されているのではなく、いわば方向、スピード、タッチといったコントロールの部分において精度を欠いており、つなぐ事が難しかったのである。



唯一カボレにボールが収まった時は、前を向くチャンスもあったが、柏GK・菅野を中心とした守備に阻まれて、ゴールは遠い。柏は、ポポ、アレックスというブラジル人2人でゲームメイクし、また東京DFの不用意なミスもあってゴールまで迫ったが、最後の部分で精度を欠き得点にはならなかった。



お互いのDFライン付近で、相手のミスによってボールを奪い合うというお寒い状況で前半が終わる。隣の青赤ユニを着た親子はその惨状に目を覆っていたのか、それとも寝ていたのか。

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ラベル:FC東京 J1
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2008年04月27日

2008年J1第8節 川崎フロンターレ-柏レイソル 「でも、まだ信じられない」

先週川崎フロンターレにまつわる大きなニュースが飛び込んできた。

「関塚監督辞任」

体調不良が伝えられ入院していた関塚監督が、体調の回復に専念する為
監督の職を自ら辞すると報じられたのだ。2004年に川崎を率い、
その年にJ1昇格を果たしチームをJ1に定着させただけでなく、2007年は
チームをACLに出場させる等、その手腕は高く評価されていたし、
その理論も的確なものだった。個人的には、日本人監督の多くが
4バックのシステムを採用する中で、3バックで結果を出してきたのが
凄い事だと思う。



その4年以上も川崎の為に尽力してきた関塚監督が、成績不振なら
ともかく体調不良を理由にチームを離れるのは、サポーターにとっては
非常にやるせない思いになった事だろう。だが、しかし彼らは下を
向くことなく、柏戦を「関塚監督への恩返し」として戦いに臨んだ。



4/16に行われたナビスコカップではジュニーニョのハットトリックの
前に0-3と沈んだ柏も心に傷が生まれた。今月日本代表候補に初選出
された茂原が、下着の窃盗容疑で逮捕されたのだ。彼は過去にも
神奈川県内の女性宅に不法侵入し結果的には起訴猶予処分となったが、
類似したイメージを想起させる事件を起こしており、「またか」と
いう二重の精神的ダメージをチームに与えた。



ショックを抱える両チームだったが、試合開始から積極的だったのは
川崎。中村が積極的にミドルシュートを放ち、リズムを作る。サイドは
左右の山岸・森が積極的に仕掛けて、柏をグイグイ押し込んでいく。
だが、決定的なシーンは中々作る事ができない。
川崎の調子のバロメーターは、どこで有効な壁パスが入るかと思って
見ているが、横パスは回るが効果的な壁パスが入らない。中央突破の
多い川崎にあって、これが決まらないと苦しい展開になっていく。

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ラベル:川崎 J1
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2008年04月03日

2008年J1第4節 東京ヴェルディ-ジュビロ磐田「新芽」

Jリーグを開催している一応今の職場から一番近いスタジアムは、等々力陸上競技場になるはずだが、この日は川崎はアウェイ。そうなると一番近いのは国立競技場となる。

約10分遅れで到着したため、ジウシーニョのゴールは見られなかった。そもそもこの試合に足を運ぶモチベーションとすれば、昨年横浜FCにいた平本や和田を見る事かなと事前には考えていたが、それを全て取っ払っていった選手がいた。



それはディエゴでもなければ、成岡でもない。
東京ヴェルディの33番・河野である。今年東京Vユースから加入した彼が右サイドで躍動する。磐田の選手をまさに手玉に取り、右サイドを完全に支配していた。特に、玉の扱いの上手さやクイックネスの速さは、磐田を完全に翻弄。今にも得点が入るのではないかという、期待感があった。グランドに立てば年齢は関係ないというが、18歳とは思えない
場慣れしたプレーを見せた。



この試合、ボールを支配していたのは、東京Vだった。ディエゴ、レアンドロのコンビネーションは抜群で、彼ら二人だけで中盤を優位に進めていた。ジウシーニョの得点以降、磐田は押し込まれてロングボールで逃げるので精一杯だった。だが、東京Vは詰めが甘く河野のシュートもGK正面、CKからのこぼれ玉に反応した富澤のミドルシュートもゴールを割れない。

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2007年11月11日

2007年J2第49節 東京ヴェルディ1969-ベガルタ仙台 「ASHES」

後半32分東京V・服部のクロスに、ディエゴが得意の左足を振り抜く。
このボールは、小雨でふんだんに水気を帯びておりよく転がった。
仙台GK・林が横っ飛びするが、僅かに届かない。ボールはゴールの
左隅に吸い込まれた。東京Vが1-1の同点に追いついた。



この直前から何度も波状攻撃を繰り返していた東京Vのゴールを
期待していたサポーターからこの日一番大きな拍手が巻き起こった。
仙台にすれば、逃げ切りを考えていた作戦が灰になった瞬間だった。



前半9分、萬代とのパス交換で抜け出した梁がミドルシュートを放つ
とこれがそのままゴールに突き刺さった。DFが待つか仕掛けるかを
迷ったポジショニングで出来た僅かなシュートタイミングを逃さず
捉えたもの。1試合多いとは言え、勝ち点で5差ある仙台には願っても
ない先制点となった。





この試合仙台が勝利すると1試合多くて勝ち点が2位のヴェルディと
2差になる。自力自動昇格を得る事ができる。仙台は前半、長身の
萬代に徹底的に放り込む戦術を敷く。また萬代はこの戦術を覚悟して
いたのだろう、その役割をこなして前線でポイントを作る。
東京V・土屋が「少し堅かった。」と語った様に、全体的に選手の
足元がおぼつかず力負けし、セカンドボールを拾えず仙台が
ペースを握る。



そして9分で先制する。ただ、仙台はここからもう1点取るのか、
守りきるのか曖昧になりかけた。体力がある前半だから、東京Vの
強力な2トップであるフッキ・ディエゴには複数でマークにつき
自由にさせなかったし、幾度かあったピンチも凌いだ。
だが、前半も中盤を過ぎると徐々に東京Vの両サイド廣山・飯尾が
ボールを触る回数が増え、仙台ゴールが脅かされる様になった。

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posted by おかき at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ├Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする