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2007年02月13日

カリビアンカップ 準決勝 トリニダード・トバゴ代表-キューバ代表 「赤き革命」

試合後にトリニダード・トバゴ代表キャプテンのゼオパルドが「キューバのやり方はわかっていた」と答えた時、90分にこの日2枚目のイエローカードを受け退場したキューバ代表#6アロンソ・オズバルドの事が脳裏に浮かんだ。


キューバ代表#6アロンソ・オスヴァルド

スタッツ上は、ファウルは5つ同士なのに、イエローは3つ。高い確率でカードを集めている。ヒットマンばかりだ。キューバと言って何を思い浮かべるだろうか。サトウキビ?カストロ?社会主義?この試合のキューバは汚いというよりも、激しいという言葉がよく似合う。その闘争の歴史は、サッカーにもよく現れていた。


偉大な叔父シャカを越えられるか、マカン・ヒスロップ

トリニダードは、右MF#14バプティステが好調だ。サイドを駆け上がるタイミングは効果的で、前半キューバに出されたイエローカードは彼のサイドの選手ばかりだった。ただ、前半彼の突破から得点に結びつく事はなかった。前線の二人#11ロバーツ#12グラスゴーと息が合わず、自らのシュートもポストに嫌われた。


今大会好調のバプティステ

その彼をマークしていたキューバ・オズバルド。身長はないが、スピードに長けファウルも厭わないファイターだ。前半から彼のプレーを見ているだけで、キューバ式がわかる気がする。

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2007年02月12日

カリビアンカップ 準決勝 ハイチ代表-グアドループ代表 「フユウ」

準決勝以降に進出する4カ国にゴールドカップの出場権が
与えられる為、これ以降の戦いは誇りと賞金をかけた戦いになる。
しかし、裏を返すとどうでもいい戦いになる事もありえる。

実際、ハイチ代表とグアデループ代表はそれぞれスタメンを
大幅に変更。それまでのリーグ戦のスタメンから5.6人変更。
明らかに余裕を見て、ランクを落としてきた。

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グアデループは予選リーグを良く勝ち抜いた。
実は4チーム総当りで3試合行われるこの予選でグアデループは
キューバ、セントビンセント・グレナディーン、そしてガイアナと
同じ組に入り、2試合が終わって全チームが勝ち点4で並ぶという
大混戦を潜り抜けてきた。
最後はセント・ビンセントに勝ち首位通過を果たしている。
ガイアナに4-3で敗れたあの試合は何だったのだろう。
グアデループもスタメンを落とし、私が見たガイアナ戦では
左SBだった#18セドリック・バノウキアは右SBに。

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グアーデループのキープレーヤーは#4ローレント

ハイチは、今回招集された中でも、数少ない海外組の
#18ヨス・メイナーと#6ステファーネ・ギラメの
二人を軸に手堅いサッカーをする。黒人の多い国が用いる
縦への突破主体のサッカーは見受けられない。中央では
#4ペテル・ジャーメインがボランチでゲームを締める。
綺麗な4-4-2の布陣。
カリブ海の国には珍しくゲームに安定感がある。
トリニダード・トバゴに敗れた前のゲームでも、失点を重ね
ボロボロ崩れていく場面は少ない。逆に淡々とサッカーをして
いて不気味にすら感じた。

ゲームは、そのハイチが圧倒的に支配する。
前半中頃までにグアデループゴールを何度も襲う。
#9エリフィーネ・カデのシュートもポストに嫌われる。

ハイチは前半から積極的に動く。左MFの#15レイモンド・
エドネルソンに代えて、#14チェリー・モネを投入。前半42分だ。
彼を右MFにいれ、右MFだった#7ブルネルをFWに、FWだった#10
ボウチャを左MFに。
テストをしているのかと思ってしまう采配。そして前半終了。

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2007年02月05日

カリビアンカップ Sedley Joseph Group トリニダード・トバゴ代表-ハイチ代表 「一難去ってまた一難」

後半が始まって、ハイチが1-1に追いつき、ハイチが本領を発揮するかと
興味が出てきたところで、大雨が振り出した。所謂スコールだ。
これで観客の大半は、スタンドの裏に隠れる等移動を余儀なくされた。

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トリニダード・トバゴの円陣

ハイチにとっては全く痛い雨だった。この後、ハイチは精彩を欠き、
本気を出したトリニダードに攻め込まれ続け、67分には逆転ゴールを
この日何本シュートを打っても入らなかった#12グラスゴーに許し、
同点にして延長戦に持ち込みたい85分には、DFのバックパスのミスを
またしてもグラスゴーに奪われ決定的なゴール決められた。

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雨が降って皆屋根のあるメインスタンドに移動。

そして、そのままタイムアップ。試合は終わってみれば3-1で
トリニダード・トバゴの快勝。両チームともにゴールドカップ出場を
決めているから、この結果はカリビアンカップの準決勝の組み合わせを
決める程度に過ぎないのだが、ハイチという国はどうも上手く行かない。

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2007年02月03日

カリビアンカップ Sedley Joseph Group バルバドス代表-マルティニーク代表 「外れ」

トリニダード・トバゴ
ハイチ
バルバドス
マルティニーク

この4チームでリーグ戦を行い、上位2チームがゴールドカップへの
出場権を得る事になる。この最終予選の開幕戦でバルバドスは
10人になりながらも、ホスト国トリニダード・トバゴと引き分けた。

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これが試合開始15分前の写真。誰もいない。。。

これが波乱を生み、最終予選最終節までの順位は
ハイチ 6
T&T  4
バルバドス1
マルティニーク0

このマルティニーク戦にバルバドスは勝って、この試合の後に行われる
トリニダードの試合の結果を待ちたいところだ。バルバドス史上初めての
ゴールドカップ出場には厳しい条件だが、可能性がある限り戦うべき。
それは、カリブ海諸国が奴隷制から抜け出し、宗主国から独立を
勝ち取った姿に重なる。どこかのバスケットの先生の言葉ではないが、
諦めたらそこで試合は終了なのだ。

その可能性を残していたバルバドスが攻勢に出ると思っていたが、
先制点はマルティニーク。前半9分に、前線への長いゴールキックに
対してオフサイドトラップを掛けたバルバドスだったが、逆にこれを
掻い潜られ、GKとの1対1を抜かれて失点。
中央付近のプレス席で見ていたが、かなり怪しい判定で、皆首を傾げ、
バルバドスの記者は首をうな垂れていた。

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マルティニーク5番パトリック・ペルチンは速くていい選手だった。主将。

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2007年02月02日

カリビアンカップ Bobby Sookram Group ガイアナ代表-グアドループ代表 「異端児が教えてくれた」

日本ではさしてなじみのない"グアドループ"をご存知だろうか。
カリブ海周辺地域ではマルティニークとここだけでユーロが流通していると
いう希少な地域。なぜ「地域」なのか。ここは、フランスが領袖している
数少ない海外県なのである。
だからFIFAに未加盟であり、ランキングはない。あるとすれば
フランスになるのかも知れないが。

その未知なる国と戦うのは、ガイアナ。CONCACAFつまりは北中米の
サッカー連盟に所属していながら、南米に国土があるという稀な存在。
こちらはグアドループとは異なりイギリスの占領地だった過去がある。

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スカスカのスタンド

カリブ海の多くの国は、少なからずフランス、イギリス、スペイン等の
占領下にあった時代があり、それが今の人口構成や文化に大きな影響を
与えている。

グアドループはフランスの海外県ながら黒人が多く、フランス本土の様な
美しいサッカーというよりは、フィジカルの強さが表に出てくるサッカー。
左SBだった18番セドリック・バノーキアのロングボールから、
サイドに流れたFWの選手が中に走りこんだMFに落としてゲームが始まる。
ただ、フィジカル同士の戦いならばガイアナも負けていない。
全て黒人のこの国との勝負では、力が拮抗し簡単に破れない。

逆にガイアナはサイドに足の速い選手を揃えて、グアドループのサイドを
押さえ込む。右サイドからのクロスに、飛び込んだ#11が倒されてPK獲得。
23分これを#17が決めてガイアナが先制した1-0。

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先制点を決めた#17を激励する

カリブ海のチームに多いのは、1点入れて余裕が出来る事。
ここからガイアナは緩んでいく。ただ、グアドループは失点のショックが
大きいのか、両チームともだれたまま前半が終わる。

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