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2008年12月12日

FIFAクラブワールドカップ2008 アデレードユナイテッド-ワイタケレユナイテッド 「意外」

後半、残り時間も少ない中、加速して相手を切り裂くアドリアーノ・ピメンタ。ペナルティエリアに侵入して、フィニッシュをどう迎えるか。観客の多くは、リードされているワイタケレならシュートだろうという予想とは裏腹に、彼はスルーパスを選択。味方に合わずにこの目論見はご破算となった。観客の多くは、シュートを打たなかった事から落胆のため息を漏らしたが、私はこの意外性、アクセントが彼の持ち味だと知っていたから何も驚かなかった。
それどころか、チームが変わってもそのプレースタイルを変えずにプレーしているアドリアーノを見て嬉しくなった位だ。



意外といえば、この日の先制点はワイタケレだった事だ。ACLを準優勝したアデレードが事前では圧倒的有利と言われてきたが、GKのキャッチミスから#8シーマンが振り向きざまに放ったシュートはゴールを捉えた。セットプレーからの得点だったが、背の高い#5ヘイなどに当ててからシュートを狙うのは、この試合徹底的に狙っていた形だった。それが実ったと言えるだろう。



それまでもアデレードが押し気味に進めていたが、本気を出したのかゲームの流れがやや速くなった。そして失点してから直ぐに得たCK。#24リードの蹴ったボールに対して、ワイタケレの選手は皆傍観者になるだけだった。ファーサイドにいた#16マレンがヘディングで流し込むだけで入ってしまった。



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2007年12月10日

FIFAクラブワールドカップ2007 エトワール・サヘル-パチューカ 「星に願いを」

今年世界クラブワールドカップにアフリカ代表として出場を果たした
のは、過去2大会出場のアル・アハリではなく、そのアル・アハリをCAFチャンピオンズリーグで下したエトワール・サヘル。

今年のアフリカ代表は昨年とは傾向が違う。昨年のアル・アハリはアブトレイカという確固たる司令塔がいた。FKも蹴る、自分で積極的にゴールを狙う、守備もするという近代的な司令塔がいないチームは、昨年と全く違ったカウンター主体のチームだった。36%というサヘルのボール支配率は単純に押し込まれていただけではなく、前半の一部の時間帯を除いて低く構えた結果だろう。



ゲームはパチューカペースで進んだ。スペイン語で山ねずみを表す「TUZOS」を愛称に持つパチューカは、元メキシコ代表カバジェロ、左サイド・アルバレスが鋭く切れ込むだけでなく、チーム全体が高い技術と連動性を持って、サヘル陣内を切り崩しにかかる。それをファウルで止めるしかないサヘル。



いただけないのは、パチューカの攻撃。サイドもえぐるし積極的にシュートも放つが決定力がなかった。CKからチャンスはあったが、サヘルGK#1マトルティがスーパーセーブで掻き出してゴールできず。ほぼ一方的にパチューカが攻めて前半終了。

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2007年12月08日

FIFAクラブワールドカップ2007 セパハン-ワイタケレUNITED 「贔屓」

日本人の気質が「判官びいき」だとしても、これだけ一方的なひいきは中々見る事が出来ないだろう。3点リードされた後半のワイタケレは日本人の圧倒的な応援を背に戦っていた。一方的に判官びいきするしかない程技術的な差は大きかった。



前半3、4分と立て続けに得点したセパハンは余裕の試合運び。イラン代表のナビドキア、カゼミをベンチで温存しても圧倒的優勢でゲームを進める。#7ババドラニを中心に、ボールを捌くスペースも蹴るまでの時間もあった。



ワイタケレはラグビーが盛んな国ニュージーランドの選手が多くて接点で強く、元ニュージーランド代表#5ヘイがセパハンの#13カリミを吹き飛ばしたシーンは圧巻だったが、基本的にスピードがなくスペースへのカバーリングに苦慮していた。



それでもセパハンは、2点リードした事でむやみに攻めるのを止め、出来るだけ簡単な方法で点を取る事を考えたから、得点が生まれる機会はなかった。

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2006年12月21日

FIFAクラブワールドカップ2006 インテルナシオナルSC-FCバルセロナ 「国際化」

「いかにバルセロナが優勝するか」。その1点だけに多くの観客は
注目していたに違いない。バルセロナの選手が出てくる度に焚かれる
無数のフラッシュが、それを示していた。
試合前から「世界最高の司令塔ロナウジーニョ擁するバルセロナ」と
「現役ブラジル代表もいない無名集団インテルナシオナル」といった
構図がヘビーローテションで流され続けたからだろうか。

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ロナウジーニョ見たさに満員になった横浜国際競技場

しかし、試合が始まるとそのフラッシュはため息に変貌した。
何せインテルの堅い守備を破れない。ロナウジーニョを徹底した
マンマークで押さえ込まれてしまい、ゲームを作れないバルセロナ。

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試合開始すぐのロナウジーニョ。まだ笑っていられる余裕があった。

インテルのCBの2人が裏のスペースをしっかり消し、バルセロナの
選手を自由にさせない。ファウルを与えても、バルセロナのFKは外れ、
厳しく当たりに行く事が怖くなくっていたインテル。ロナウジーニョも
最初はFKを外しても笑みが零れていたのに、次第に余裕がなくなってくる。
サイドを変えれば、追いつけない。縦へのボールはグジョンセンが捌けない。

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グジョンセンはいつものグジョンセンだった

あのアイスランド代表を序盤で1トップ状態で起用している事自体、
効果的ではないのだが、ロナウジーニョの魔法だけを信じている
アナウンサーも相当狂信的なバルセロナサポーターなのだろう。

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期待されたアレッシャンドレ・パトだったが、何もできずに退いた

逆にカウンターに徹したインテルは徐々にペースを掴み、
バルセロナゴールに徐々に進出。決定的なシーンは少ないが、足の遅い
プジョルに対して正攻法で戦わず往なそうと意識してボールを回している。
どちらかというとインテルの方がバルセロナをしっかりとブロックして、
縦を取られない様にしている。

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バルセロナ新星イニエスタも試合から消えていた

前半30分を過ぎてからは、静寂がスタジアムを包んだ。バルセロナが
攻め手を失って、日本人が退屈になってしまったからだ。
陽気なブラジリアン達のまるで空気を読まないかの様な応援の声だけが
スタジアムに響いていた。

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プジョル個人は悪くないが、年々足が遅くなってきている。

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オフサイドに不平を口にするデコ。いつもの黒子役は的確だったが。。。

スコアレスで前半終了。その笛と共に、大きなため息が聞こえる。
それは、予想以上に退屈な試合内容だったのか、1点を争う緊張感漂う
試合展開に息が詰まっていたのか。

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2006年12月18日

FIFAクラブワールドカップ2006 アルアハリ-クラブ・アメリカ 「カイロ」

3位になる事は2位になる事よりも、気分がいいという人がいる。
それは優勝はできなくとも、最後に勝って終れるからだ。
準優勝に終わり、相手の優勝の歓喜のシーンを見せ付けられる屈辱を
考えれば、「優勝以外一緒」という立場に立てばそれも頷ける。

決勝までの時間潰しか、話のタネ位にしか考えられていなかったこの
3位決定戦も、勝者は準優勝より精神的に上になるという考え方になると、
非常に興味深いものに映り、熱気を帯びてくる。

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アルアハリ・フラビオ。鋭いアタッカーだ。

アルアハリは正確なボールコントロールの#22アブトレイカが中心だ。
彼が寸分狂わぬラストパスを見せかと思えば、鮮やかなFKを決める事もでき、
実際に緒戦のオークランドシティ戦ではゴールを決めている。

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このサイドは前半から何度もぶつかっていた。

前半から優位にボールを回すのは、アルアハリ。アブトレイカだけではなく、
#7シャディ#17シャウキがクラブアメリカの攻撃を遮断し続けた。
総じてアフリカと聞くとカメルーンやガーナの様な身体能力が高い選手を
思い浮かべてしまいがちではあるが、エジプト人の多くは黒人ではないので、
どちらかというとアジアに近く、身体能力はそこまで高くない。
だが、しっかりブロックを作る事で、クラブ・アメリカの単調な攻撃を
跳ね返し続け、前線ではアブトレイカがいやらしくボールを散らす。

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#17シャウキと#22アブトレイカの連携は冴えていた。

そのアブトレイカの右足が火を噴いたのは、前半42分。
クラブ・アメリカのリカルド・ロハスがアブトレイカが抜け出そうとした
ところへ後ろからファウルを仕掛けてイエローカード。
ここで蹴るのはもちろんアブトレイカ。オークランドシティ戦で決めたのと
ほぼ同じ様に、PAやや左からのFKを直接ねじ込んでアルアハリが先制。

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アブトレイカの右足は今大会一番印象に残った。

これによってゲームは動き出し。クラブ・アメリカから後半頭より
ブランコを引き摺り出す事に成功する。

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posted by おかき at 02:59| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ├クラブワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月16日

FIFAクラブワールドカップ2006 オークランドシティFC-全北現代 「差」

子どもは素直だ。「岩本もかわいそうだよな、つまり客寄せだろ。俺ら、
あいつのプレー知らねーし。」彼らは見た目中学生位の子ども達。
彼らの見ている目は冷ややかだ。岩本が代表で10番つけていた時は
もう10年以上前、しかもファルカンという短命政権の中だけ。
彼らが岩本のプレーまで覚えているはずがない。
その岩本を客寄せにしなければならない大会運営は基本的に間違っている。

大体、最下位決定戦を有料で金曜日の夜にするのではなく、
3位決定戦と合わせて土曜に開催するのが適当だろう。

試合は、最初から全北現代が支配権を握る。オークランドは果敢に攻め込むが
パスと判断ミスが多く、クラブ・アメリカ戦と比べて前に出てくる全北現代の
プレッシャーを受けるとゲームを作れず、最後は全北現代にボールを渡して
しまう。カウンターを守るの苦心していた。

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個人能力に差がありすぎた。写真は#8鄭鍾寛

全北現代は金炯犯が好調だ。この日右サイドに回る事が多かったのだが
それがいい動きを引き出した。自分が左サイドに流れてスペースを
作ったところに、#14李弦昇が入り込んで生まれたのが先制点。
はっきり言ってこの1点だけでゲームは決まっていた。
その位差が初めからあった。

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金炯犯のクロスは右足は難しい。左足は効果的だった。

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なぜか得点後は3人で喜んでいた。

先制点が全北現代に生まれ、続けて追加点が金炯犯の左足から生まれた時に、
この日の結果がどういったものになるのか悟ったことだろう。

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posted by おかき at 15:53| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ├クラブワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月12日

FIFAクラブワールドカップ2006 全北現代-クラブ・アメリカ 「不足していた」

前日の豊田スタジアムに続いて空席が目立つ「世界選手権」。この大会の存在意義を考えながら席に着く人は多いだろう。私も招待券を寒さで悴んだ手に握り締めながら席に着いた。


元メキシコ代表・ブランコ。中盤でボールを奪われない技術の高さを見せた。

来年からの参加チーム増という話もあるが、それこそ愚の骨頂で、六大陸王者のチャンピオンを決める大会でなくなるのは確実であるし、この天皇杯を行っている時期に日本のどのクラブが参加するのだろうか。存在意義も希薄なら、大会の参加意義すら希薄になりかねない。結局妥協の産物はそれまでのものとしか思えない。

そんな事をボーっと思っている間に試合が始まる。この日パンフレットが買えなかった。それは、売り切れたのではなく、手持ちのお金が足りていなかったのだ。だから、選手の多くが誰なのかわからないまま進む。


#4Oロハスのオーバーラップ

ただ、試合が始まるとクラブ・アメリカの選手は直ぐに覚えてくる。電光掲示板を何度も名前を確認する必要がある位、ボールを圧倒的に支配し、全北現代陣内に攻め込んでくる。ブランコは別格にしても、#9カバナス#11ペレイラと言った辺りが、巧みにボールを引き出し、裏に飛び出してシュートを放つ。注目のC・ロペスは全盛期のキレはないが、左サイドから内に切れ込んでゴール狙う動きに迫力があった。


クラウディオ・ロペス

全北現代は、なす術がなく前半の時間を浪費していた。前半で選手を代えざるを得なかったのは、前線で全く起点を作れなかったからだろう。また、技術力の低さは、クラブ・アメリカと比べると見劣りした。ミスパスの多さ、意図の無いパス、それはブランコが起点になってショートパスが何本も繋がるアメリカを見ると絶望的に映る。


ビジャが中盤の底を締めるボール捌きは渋い。

ただ、全北現代が助かったのはクラブ・アメリカの決定力の無さ。C・ロペスにしてもペレイラにしても打っても枠にも飛ばない。ブランコの右からのクロスをC・ロペスは左アウトサイドで合わせたが枠上。ペレイラのシュートも枠を逸れていくばかり。だからといって、全北現代のシュートは枠に行く行かないという前に、シュートの絶対数が少ない。


組織的なC・ロペスの突破を止められなかった。

ゲームを試合しながらも、シュートが枠に飛ばないクラブ・アメリカと、シュートの記憶すら残っていない全北現代の前半。ダメだ、あくびが止まらない。

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posted by おかき at 01:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ├クラブワールドカップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする