敗戦ゲームを面白いと書くと怒られそうではあるが、勝負事だから毎度毎度自分たちの思い描いた道筋に運ぶ事などない。それどころか、自分たちの思い描いた道に進んだ事なんて昇格した年ですらなかったはずだ。筋書きのないドラマ、その醍醐味を身をもって実感したのだから面白いというほかない。

その5分前までは、何の根拠もなくこのゲームの結末は1-0での勝利と決め込んでいた。少なくとも私たちは。しかしゲームはずっと押され始めていた。横浜はセンターラインの佐藤と藤田祥が退くと、代わりに入った高地、小野瀬のパフォーマンスが誤算。2人とも殆ど何も出来ないままで、同点ゴールを許したと思ったら逆転ゴールまで許してしまった。
前半横浜は良いゲームだった。京都のドゥトラは怖かったが、彼からのパスは自滅を招くパスが多く味方を上手く引き出せていなかったし、また中盤の中村、中山らも中々攻撃に絡む事が出来ていなかった。その京都を尻目に、横浜は寺田が中盤でゲームをコントロールし、藤田祥が前線でボールをしっかり収めていた。

前半24分。直前にあった佐藤からのスルーパスに抜け出して放ったシュートを止められていた難波が、今度はゴール右隅に決めて横浜が先制。その過程では何本もパスが回り、横浜らしくない綺麗な形での先制点を挙げたのだった。前半はこれが両チームにとってのハイライトで、それ以外は中盤でつぶし合いが続いた。
後半、京都が久保を入れてから徐々に横浜陣内に進入し始め、チャンスを作り始める。前半、守備でイライラしていた中山、中村が前を向いて仕掛けることが出来る様になり始めた。これを必死に防ぐ横浜。横浜も後半当初は荒堀の突破などからチャンスを作る事が出来たが、徐々に失速。後半35分以降は、ほぼ自陣で釘付けになっていた。
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