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2016年11月01日

2016年J2第38節 レノファ山口-横浜FC 「イシン伝心」

これまで何度も見てきた光景が山口でも繰り返された。カズが試合中アップをするだけでざわつくスタジアム、彼が手を振ろうものなら試合内容そっちのけでメインスタンドのホーム側まで歓声が波打つ。後半40分、ウォームアップエリアからベンチに呼ばれ、それが交代出場を意味するとわかった時、この日一番の割れんばかりの拍手がスタジアム全体に広がる。その感情はフィールドにも伝わる。それが山口の猛攻を加速させるはずの応援を削いでいった。横浜は山口の反撃を無失点でしのぎ勝利した。

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前半は山口ペースだった。横浜は前線でファウルをもらいゲームをコントロール出来ないでいると、山口はショートパスをつなぎ横浜に攻め込んだ。ただ、流れが変わったのは前半17分。野村のカウンターを止めようとした山口・庄司にイエローカードが出て、ジャッジのバランスがそれまでややホームの山口寄りだったのが主審が思い返したのか修正される。
ここから横浜がボールを持てる時間が増えていった。山口の強さはオープンスペースのある時のショートカウンターに近い形の場合。ボールを奪う位置が低くなりすぎると、そこからサイドに展開しても、押し上げが遅くなるからプレスバックで挟み込める。ゴールに背を向けてボールを持つ岸田は怖くない。この試合を通じて、横浜はサイドにボールを持たせた時は余裕があった。
ただ前半16分のように岸田が前を向いて突破し、折り返しを山口・島屋にシュートを打たれたのは決定的だったが、藤井が足を伸ばして難を逃れた。

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その後、横浜は初めてと言えるコーナーキックからのチャンスで、一度は弾かれるものの中里がもう一度入れたボールに小野瀬がヘディングで押し込むとGK村上の手をすり抜け、詰めていたフリーのイバがつま先で押し込み昇格プレーオフの為には負けられない横浜が先制。試合は前半ここから横浜が流れをつかんだ。横浜は勝たなければならない。下にいるからこそ、狙いはシンプルで勝利しかない。それもあってかこの試合のアウェイゴール裏にも青いシャツを着たサポーターはいつもより多く感じた。

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その気持ちは後半も途切れなかった。後半6分佐藤が右サイドに展開すると、津田から小野瀬、小野瀬から津田、そしてリターンを割って入ってきた佐藤が受けて右足でシュートを放つ。これは山口GK村上にセーブされたが、こぼれたボールをイバが難なく蹴り込み横浜が追加点。山口のお株を奪う様なショートパスで山口を切り崩した。

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2016年10月24日

2016年J2第37節 横浜FC-ザスパクサツ群馬 「信じるだけでは救われない」

1-2と逆転されて、誰がそれ以上のことを描いて応援していたか。「いつもの大崎のミスから」「失点するとグダグダになる」そんな文句が口をついて出る。そのまま前半終了した時にスタジアムを覆っていたのは、困難を乗り越えてでも昇格プレーオフまで行くという雰囲気ではなく、「またか」「やっぱり」という後ろ向きな気持ちだった。

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その空気を選手たちが変えた。後半8分イバが群馬の選手2人に囲まれながらもペナルティエリアのわずかに外からシュートを放ち、鮮やかにゴールネットを揺らしてその暗鬱な雰囲気を一掃した。同点に追いつくと流れは横浜に傾いた。

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そもそもこのゲームは横浜が前半最初から優位にゲームを進めていた。前節水戸戦の反省から徹底的にイバにボールを集め、ロングボールで打開することを狙う。それが前半開始4分にすぐ実る。ロングボールにイバが囮となり2列目から飛び出した野村がボールをキープすると、右足を振りぬくといきなり先制。永田が野村を追い越して、それにつられて群馬DFが下がった間隙を突いた素晴らしいゴールだった。

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その後も横浜は群馬陣内でゲームを進めたが、群馬・中村にゴールを許すと前半35分にも瀬川の折り返しに詰めた小林に逆転ゴールを許してしまう。前節と同じで、チーム全体でやりたいことがチグハグでゲームの主導権を群馬に渡してしまった。

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2016年10月17日

2016年J2第36節 水戸ホーリーホック-横浜FC 「二段ロケット」

J1昇格プレーオフ圏内まで残り6試合で勝ち点差を10としてしまう絶望的な引き分けとなった。

横浜は天皇杯・長野パルセイロ戦の後の讃岐戦から勝利を奪えないでいる。内容も芳しくない。もっと言えば今までずっと修正されてこなかったミスでそのまま失点につながっている状況だ。中田監督も毎試合の様に修正を口にしているが改善される気配はない。
夏場はそれでもまだ監督交代直後で対戦相手もスカウティングできていない部分もあって勝利を重ねることができたと思う。また9月以降はけが人も増えて選手のやりくりも難しくなった。
その中で讃岐、愛媛と四国の連戦で勝ち点1すら挙げることができないまま京都、町田に置き去りにされてしまった。

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前節の長崎戦も追いつかれてのドローと下降気流に如何に抗うか。そういう意味では、この試合は順位も下で比較的組みやすい水戸のはずだったが、積極的にプレッシャーをかけてくる水戸の前に前にボール運ぶことも難しく、押し込まれる展開を続けてしまう。
前半26分には水戸・兵働のFKに水戸・細川が合わせて先制。横浜は大崎がマークを放してしまいフリーでゴールを許した。大崎のこうしたミスは今に始まったことではないが、野上を移籍で放出し、デニスは怪我の影響もあり日本のサッカーに順応できず夏前に退団。代わりになるべきセンターバックの層が薄いから仕方ないのだろう。

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横浜は4-4-2のシステムなのだが、野崎がどうしても内に絞って守備を始めるおかげでいつも右サイドが空いてしまう。前半こそ彼の走力で大きな破たんは生まれにくいが、後半になるとここの電池が切れる。かと言って、彼が内にいないとセカンドボールを拾えないという難しい状態。
つまり津田が機能していないだが、ここに大久保を起用すると後半のパワープレー要員がいなくなり、カズでは運動量やスピードに欠ける。駒が揃っていない。

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その中でも野村が見せた。前半42分、野崎とのパス交換から右足を振りぬくと左に曲げたシュートがゴールに突き刺さって横浜が同点に追いついた。

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2016年10月09日

2016年J2第35節 横浜FC-Vファーレン長崎 「雨降って地固まりすぎた」

「ここ侵入されたらどうすんの?」後半野崎がベンチに叫ぶ。前半リードで終えた横浜は、後半長崎の攻勢を受け止める時間が長くなった。監督や選手が口々に言うように、チーム全体が「はっきりしない」戦いになっていた。2点を奪うまでの躍動感はなかった。後半日が差したのは長崎だった。

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前半から良くない傾向はあった。相手ボールが低い位置にある時に野崎はロングドライブでサイドバックもサイドMFにもプレスに行っている。潰れるまで飛ばすのはやり方としてありだが、根本的にそこが閉まってないのはなぜだろうと。前線と後ろが開いてしまっていた。前半からこの傾向があるのは2点差の余裕をどうするかが明確でないからだと考えていた。

それが現実のものとなったのが後半。長崎のパスワークで横浜はバイタルエリアを切り崩される。ここでボールを奪っても前線に走りこむ選手も少ない。守備では野村、野崎が引っ張られてギャップを作られてと厳しい展開が続く。

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「セットポジションをしっかり取って守り、そこから攻撃に」と中田監督が話したことが逆に選手たちの足を重くしてしまった。ブロックやポジションを意識しすぎる余り、裏に蹴る事も少ないし、押し上げもないからセカンドボールも奪えなくなった。

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posted by おかき at 02:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 横浜FC2016観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする