その空気を選手たちが変えた。後半8分イバが群馬の選手2人に囲まれながらもペナルティエリアのわずかに外からシュートを放ち、鮮やかにゴールネットを揺らしてその暗鬱な雰囲気を一掃した。同点に追いつくと流れは横浜に傾いた。
そもそもこのゲームは横浜が前半最初から優位にゲームを進めていた。前節水戸戦の反省から徹底的にイバにボールを集め、ロングボールで打開することを狙う。それが前半開始4分にすぐ実る。ロングボールにイバが囮となり2列目から飛び出した野村がボールをキープすると、右足を振りぬくといきなり先制。永田が野村を追い越して、それにつられて群馬DFが下がった間隙を突いた素晴らしいゴールだった。
その後も横浜は群馬陣内でゲームを進めたが、群馬・中村にゴールを許すと前半35分にも瀬川の折り返しに詰めた小林に逆転ゴールを許してしまう。前節と同じで、チーム全体でやりたいことがチグハグでゲームの主導権を群馬に渡してしまった。
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