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2020年11月20日

2020年J1第27節 サンフレッチェ広島-横浜FC「鏡を割れ」

神戸戦の勝利から1週間、正確には中5日で迎えたアウェイ広島戦、キックオフの笛と同時に驚きがあった。3バックを採用。今シーズン広島に2戦2敗を喫したチームに変化を求めた結果なのか、あるいはそれとは関係なく用意してきたものなのか。
広島も3バックで3-4-2-1を敷いている事からこれはいわゆるミラーゲームとなった。

ミラーゲームにする意図は何か。一般的にミラーゲームにすると、同じシステムなので短所も長所も出にくくなり戦術上の優位性が下がる。ただし、同じシステムということは選手個々の力の差が出るシステムでもあると言える。そこで横浜は単純に3バックをそのままという訳ではなく、守備時は3バックに2人のウィングバックを加えた5バックで受け止め、攻撃時は袴田を左サイドバックに見立てて4バックでゲームを展開した。

先制点は幸先よく横浜にこぼれた。コーナーキックの跳ね返りを手塚がクロスを入れると、ファーサイドでマーカーを外した小林がヘディングでゴールに叩き込む。前半10分に先制した横浜はそこからやや優位にゲームを進める。相手のプレスを剥がして、前進。決定機までは中々持ち込めないものの、中盤を支配していた。



ところが、横浜の弱点、飲水タイム明けに失点してしまう。前半28分中盤からのロングボールで裏に飛び出した広島・エゼキエウを捕まえる事が出来ずにそのままゴールを許してしまう。緊張感が切れた終盤で失点を重ねる事が多いが、飲水タイム明けの失点も横浜は多い。中盤から蹴ってくると想定していなかったのか、ラインコントロールの隙を衝かれてしまった。

失点してもそれ以上慌てる部分がなくなってきた印象。むしろ、淡々と広島のプレスを剥がして前進し、手塚を中心にボールを回してギャップを作って相手の隙を伺う。




後半プレッシャーを増した広島の前に横浜は中々チャンスを作る事が出来ない。広島はハーフタイムに青山が入った事で、プレスのスイッチが明確になった。前線からボールを奪いに来る分リスクはあるが、勝ちに来ている。



横浜は中山を投入。彼がヒーローになりかけたのが後半24分。齊藤功佑のパスを受け、右サイドを突破して上げたクロスは、一美がダイレクトでシュートを放ったがこれはゴールポストに弾かれてしまった。



その辺りから横浜は勢いを失い広島の攻勢にさらされて守勢になる一方だった。それでも、草野を入れてポストからのボールを引き出す前半から裏に抜け出して攻撃を緩めない姿勢は貫いたまま。松井は試合勘の欠如からボールをロストすることが多かったが、それでもボールを落ち着けたい意図だし、安永はラッキーボーイ狙いか。苦しい中でも、守備の選手を入れて相手を引き込むこともなく戦った。



終盤広島の決定機を何度も凌いで結果は1-1の引き分け。アウェイでの勝ち点1というよりも、狙いをはっきりさせて戦った中での勝ち点1は悪い感触ではないはずだ。とは言え、勝ち点1で満足している者は誰もいないだろう。

ミラーゲームとは鏡映しの自分。その自分を壊せるか。広島がリスクを冒してゴールを奪いにきた時に、それを跳ね返して勝ち切りたかった。鏡を割れ。叩き壊せ。そこに映る自分を壊せ。まだまだ強くなれる。
posted by おかき at 00:09| Comment(0) | 横浜FC2020観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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